チベット高原万華鏡
生業文化の古今の記録を地図化する
チベット高原万華鏡テキストDB
「チベット高原万華鏡テキストDB」では、フィールド調査の記録や文献資料に記録された牧畜や農耕といった生業にかかわるテキストを引用し、日本語以外の場合は翻訳も添え、「搾乳と乳加工」「糞」「食文化」「服飾文化」などのカテゴリータグをつけて集積しています。地図上にはプロットできない情報を含め、民族誌や旅行記、史資料の中にバラバラに存在していた生業にかかわる情報を検索可能な形で統合して見える形にすることで、新たな研究を生みだすことを目指しています。
なお、本DBは進行中のプロジェクトであり、引用や翻訳に間違いが含まれている可能性があることにご留意ください。ご利用される場合は、必ず原典を確認してご利用いただければ幸いです。問題があれば、 「チベット高原万華鏡」とはに示したお問い合わせ先にご連絡いただければ幸いです。また、論文、著書などで利用される場合は、本DBを利用したことに言及いただければ幸いです。
「チベット高原万華鏡テキストDB」の使い方
- セレクトボックスから選択することで、カテゴリー別に絞り込むことができます。カテゴリーは地図版よりも多く、31種用意しています。チベット牧畜文化辞典 のカテゴリーに「農業」、「ことわざ」、「その他」を加えたものです。
- フリーワード検索にも対応しています。引用テキスト(原文・翻訳とも)も検索可能です。複数のキーワードを入れると、1件の中にそれらの全てを含むデータを検索します。
- 右端の「詳細」ボタンを押すと、出典や原文などの詳細情報が現れます。
- 引用した原著テキストが日本語以外の場合、日本語訳と原文を両方提示しています。
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山の如き大きな自分の欠点には気付かない 虱のように小さな他人の欠点には気が付くのだが
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自分の身にひきあてて考えてみたら 他人に害を及ぼすことなどしてはならない
2283
自分の頭に積った雪はそのままで 他人の頭の霜についてあれこれ議論する
2284
自分の心を真っ正直に保つことは 一生の宝である
2285
自分の身に引き当てて考えてみてから 他人に関する話しをしなさい
2286
自分の事など草の影みたいなもの 公けの事こそ高い天空の如きもの
2287
自分の益という枝葉を打ち払い 公けの益という太い幹をなすべし
2288
我欲が強い人は恥の意識が無い 恥の無い人は畜生と同じ
2289
善良な人と無欲の人とを誤認する余地は十分ある 親切な人と企みのある人とを誤認する余地は十分にある
2290
自分の命を捨てるくらいの勇気もないのなら 勇者などと言うのは嘘っぱちだ
2291
自分の心にやましい影がないなら 死んだ後に恐れなど無いはずなのだが
2292
ひとたび剣を手放してしまったなら 彼は他人から脅されることになる
2293
山頂まで至ってみなければ山の高さがどうして分る 川の中に入ってみなければ川の深さがどうして分る
2294
高い山かも知れないが頂きに草がない 高名かも知れないが家に財はない
2295
兎の悩みは空が落ちて来ないかという恐れ
2296
いくら高い山だとしても日月の下方にある いくら鷹が凶暴だといっても鳥類でしかない
2297
(目出たいものそれは)山の頂きの鳳凰 海の底の珍宝
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長短は測ってみれば分る 本当か嘘かは話してみれば分る
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長短はちゃんと測らねば 本当か嘘かは話してみなければ
2300
偉大な恩があるのは父母だ 一番幸せを与えて呉れるのはわが子だ