チベット高原万華鏡
生業文化の古今の記録を地図化する
チベット高原万華鏡テキストDB
「チベット高原万華鏡テキストDB」では、フィールド調査の記録や文献資料に記録された牧畜や農耕といった生業にかかわるテキストを引用し、日本語以外の場合は翻訳も添え、「搾乳と乳加工」「糞」「食文化」「服飾文化」などのカテゴリータグをつけて集積しています。地図上にはプロットできない情報を含め、民族誌や旅行記、史資料の中にバラバラに存在していた生業にかかわる情報を検索可能な形で統合して見える形にすることで、新たな研究を生みだすことを目指しています。
なお、本DBは進行中のプロジェクトであり、引用や翻訳に間違いが含まれている可能性があることにご留意ください。ご利用される場合は、必ず原典を確認してご利用いただければ幸いです。問題があれば、 「チベット高原万華鏡」とはに示したお問い合わせ先にご連絡いただければ幸いです。また、論文、著書などで利用される場合は、本DBを利用したことに言及いただければ幸いです。
「チベット高原万華鏡テキストDB」の使い方
- セレクトボックスから選択することで、カテゴリー別に絞り込むことができます。カテゴリーは地図版よりも多く、31種用意しています。チベット牧畜文化辞典 のカテゴリーに「農業」、「ことわざ」、「その他」を加えたものです。
- フリーワード検索にも対応しています。引用テキスト(原文・翻訳とも)も検索可能です。複数のキーワードを入れると、1件の中にそれらの全てを含むデータを検索します。
- 右端の「詳細」ボタンを押すと、出典や原文などの詳細情報が現れます。
- 引用した原著テキストが日本語以外の場合、日本語訳と原文を両方提示しています。
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喜び事がある時には一緒に喜ぼう 苦難がある時には一緒に頑張ろう
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幸せであれ困難であれ一通り経験しなければ 何が幸せで何が苦しみかの判別は困難だ
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すっぱさが少し位は無かったら 甘いものばかりじゃ味気無い
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生と老と死の三者は 順番が逆に来ないのが自然である
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生まれたことの果ては死である 出逢ったことの果ては別れである
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生まれの良さで評価が上がっても 行ないの悪さで評価は駄々下がり
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出家した後でも まだ占い師に相談している
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うわっ面のことだけ知っていても賢者ではない 腹で何を意図しているかを知る者が賢者である
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同じ事を口で言ってもこころは少し違う 同じ枕で寝ても夢は同じではない
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口はどんなに大きくても構わない たかだか鼻の下だ 川はどんなに大河でも構わない たかだか橋の下だ
1471
口の中の傷は口の中で癒すしかない 家の中のもめ事は家の中で解決するしかない
1472
口に出して喋ってしまえば薬になる 腹の中に寝かせていたなら毒になる
1473
雪が十八昼夜降り続いても ひばりの鳴き声には何ら変化などない
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口の傷(言葉がもたらす禍い)は癒し難い それに比べれば手の傷などは癒し易いものだ
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口でご飯がちゃんと食べたいならば 手で仕事をちゃんとしましょう
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果実を食べようとなどしているのではなくて 私はただ枝を折ろうとしているだけだ
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人それぞれやり方は違う 草それぞれで植生は異なる
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刀とお椀はどこに行く時でも持っていけ 敵なのか友なのかどちらに出会うか不明なのだ
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刀の傷なら癒しも出来るが 言葉による傷は癒すことなど出来ない
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ゲシェ(博士)様と論議などするな 柱(はしら)様と頭突き合戦などするな