チベット高原万華鏡 生業文化の古今の記録を地図化する モザイク柄のヘッダ画像

チベット高原万華鏡テキストDB

「チベット高原万華鏡テキストDB」では、フィールド調査の記録や文献資料に記録された牧畜や農耕といった生業にかかわるテキストを引用し、日本語以外の場合は翻訳も添え、「搾乳と乳加工」「糞」「食文化」「服飾文化」などのカテゴリータグをつけて集積しています。地図上にはプロットできない情報を含め、民族誌や旅行記、史資料の中にバラバラに存在していた生業にかかわる情報を検索可能な形で統合して見える形にすることで、新たな研究を生みだすことを目指しています。

なお、本DBは進行中のプロジェクトであり、引用や翻訳に間違いが含まれている可能性があることにご留意ください。ご利用される場合は、必ず原典を確認してご利用いただければ幸いです。問題があれば、 「チベット高原万華鏡」とはに示したお問い合わせ先にご連絡いただければ幸いです。また、論文、著書などで利用される場合は、本DBを利用したことに言及いただければ幸いです。

「チベット高原万華鏡テキストDB」の使い方
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全 1844 件
1701
ことわざ
森の中の荊(いばら) 羊の中の狼
1702
ことわざ
草原を焼きつくす猛烈な火のごとく 羊の群れに突入した凶暴な狼のごとく
1703
ことわざ
柔らかさと言ったらまるでツァル(子羊の皮)のよう 心地よさといったらまるでカッコウの声のよう
1704
ことわざ
誠実で控えめにしていれば、羊毛より柔らかい人になり 悪事でのし上がれば、樹肌よりゴツゴツした人になる
1705
ことわざ
利発さは山羊ほどではないが 羊ほど鈍ではない
1706
ことわざ
山羊を殺すと羊が震え出し 犬を打つと豚が逃げる
1707
ことわざ
未熟な羊飼いは安全な羊の行路を阻む 悪しき行路は羊の蹄を痛める
1708
ことわざ
心に想いを抱かないのは盲従する羊のようなもの 口に意見を言わないのは門を鍵をかけたようなもの
1709
ことわざ
幸せな状況に安住出来ない人はいる 山羊は平坦な場所には住みたがらない
1710
ことわざ
山羊が好むのは岩山であり 羊が好むのは草山である
1711
ことわざ
競走の場所を岩山にすれば 馬より山羊のほうが早い
1712
ことわざ
馬が柳の葉を食べるのは 山羊が馬に教えたのだ
1713
ことわざ
娘は幸せな生活に安住せず 山羊は安穏な平原に安住しない
1714
ことわざ
父は老いて羊守りになり 母は老いて子守りになる
1715
ことわざ
豚の世話をして、食事の仕方を忘れる 馬の世話をして、ゆっくり歩くことを忘れる 羊の世話をして、落ち着いて留まることを忘れる
1716
ことわざ
年寄りの頭髪はふわふわのツァル(子羊の毛皮)のよう 身体も歳喰ってよれよれの立木のよう
1717
食文化
食事はツァンバ(大麦粉を挽いてパラパラにしたもの、または炒ったもの)とチュラ(乾燥脱脂乳)を練ったもので、これに少量のマル(ヤクのバター)とお茶・砂糖(通常は四川省からヤクの隊商が輸入する茶色の氷砂糖)を加えたものだった。
1718
地形・天候・天体
お辞儀をする家主に感謝しながらツァポ(半日程)進むと、笑顔な馬大佐が私たちの車はまもなく渓谷から不毛の岩山が連なる日月山脈へと繋がるニハ(峠)を登ると教えてくれた。しっかりと確認したが、チベット語ではニハは峠、ラは峠への登り道、テルは峠を越えた下り坂を意味する。
1719
暦と度量衡
この土地では、一般的に3つの単位だけが使われる――声の届く距離コサツァ、半日行程ツァポ、1日行程シャサである。
1720
住文化
我々は非常に寒い日月山から下りて、2時30分に4-5マイル下の平原にある、突き固めた粘土の高く厚い壁に囲まれた弾丸の穴だらけの平屋である、倒淌河の砦に到着した。中では炕の上で休んだ。それは木と泥のしっくいでできた棚で、ヤク糞を焚いて下から暖められていて、フェルトや熊の皮、シュデン(敷布団)で保温していた。
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